ご高齢の方に効果的な脳トレとは? シルバーサロンで脳を軟らかくしよう!

ご高齢の方に効果的な脳トレとは

人は年を経るたびに脳機能が低下していくといわれています。ご高齢の方にとってそれは深刻な問題で、日常的に脳機能を働かせながら生活しませんと、認知症リスクが一気に高まります。今回の記事では、ご高齢の方に効果的な脳トレの例や、脳トレやレクリエーションが気軽に行えるシルバーサロンについて詳しく解説します。

脳トレは認知症リスクを予防するのに効果的!

人生100年時代と言われる昨今、ご高齢の方がいつまでも健康に長生きできるための重要性がますます高まっていますが、ご高齢の方になりますと、身体的機能の低下だけでなく、脳機能の低下が大きな問題となってきます。脳機能低下が進んで認知症になってしまいますと、まともな判断や行動が取れなくなる、同じ行動を繰り返す(前頭側頭型認知症)など、生活に大きな支障が出てきてしまいます。

認知症にはその原因によってさまざまな種類があります。大脳の「海馬」が萎縮して物忘れが酷くなりやがて大脳機能の低下によりまともに体が動かせないアルツハイマー病や、幻視や幻覚、手の震え、立ちくらみを引き起こすレビー小体型認知症、血管の詰まりや破れによって運動障害と物忘れを引き起こす血管性認知症などがあります。

いつまでも健康でいたいと思うのでしたら、こうした認知症は予防したいものです。認知症を防ぐには、食習慣の改善や、睡眠習慣の改善、対人接触の充実などさまざまな方法がありますが、特に重要なのは「知的行動習慣」と「運動習慣」です。

「知的行動習慣」は、文章の読み書き、美術館や博物館に通い美的感性や知的好奇心を満たす、レクリエーションやゲームを定期的に行うことで習慣的に頭を使うことを言い、こうした習慣が脳機能の低下を防ぐ働きをするといわれています。

「運動習慣」は最低でも週3日以上、有酸素運動(ウォーキングなど)に習慣的に従事することを言い、こうした運動習慣によって脳の状態を含めた身体的機能を良好に保持できるとされています。

脳トレは「知的行動習慣」にあたります。いつまでも若々しい脳を保つためにも、定期的に脳トレを行っていくことが重要です。

ご高齢の方に効果的な脳トレの例1:ボードゲーム・パズル

人間の脳機能、特に記憶機能は、20歳をピークに、記憶できるスピードは徐々に低下していきます。しかし知能や記憶力そのものについては実は低下しておらず、しっかりと復習しながら磨いていけば、若い頃と同じ程度の記憶能力がよみがえり、知能も上がると言われています。ご高齢の方の記憶力が低下する主な原因は「意欲の低下」とほぼ同等、ということです。

どうしてもアカデミックな勉強となりますと、仕事で必要というわけでもなければ意欲は湧かないでしょう。しかし、趣味として楽しみながら頭を働かせることができるとすればいかがでしょうか。

例えば、卓上で頭を働かせて勝ち負けを競うボードゲームを趣味としている人は少なくなく、むしろ近年ではさまざまなボードゲームが世に広まっており、レクリエーション等に取り入れられる動きが盛んになってきました。こうしたボードゲームを生活に取り入れることで、意欲的に脳を働かせることにつながり、趣味の一環として脳トレが行えます。

ボードゲームの例としては、3×3に区切られた9×9の正方形枠の中に、決められたルールに従って数字を入れていく「数独(ナンバープレース、ナンプレ)」があります。数独は1980年代から世界各地で知られるようになった比較的新しいパズルですが、3×3のブロックに同じ数字が入ってはいけないというシンプルなルールであるがゆえに頭を使います。

ほかにも、歴史が長く世界中でプレーされている「将棋」や「チェス」は、今やマインドスポーツの一環としても知名度が高く、思考力や鋭く先を読む力を必要とします。また、語彙力がものを言う「クロスワードパズル」も日本では人気です。語彙力のピークは67歳と言われていますので、高齢になっても磨き続けることが可能です。

ご高齢の方に効果的な脳トレの例2:パソコン学習・スマホ学習

現代日本は情報化社会であり、インターネットを中心としてさまざまな情報が飛び交う環境が今や生活の隅々まで浸透しており、ご高齢の方がお世話になることも多い自治体の役所の手続きに関しても、IT化・電子化が進んでいます。こうした情報化社会はさまざまな利便性を生みましたが、ご高齢の方になるほど情報技術分野の知識に疎くなる傾向にあります。IT分野は移り変わりのスピードが非常に激しく、それについていけないという人も多いのではないでしょうか。

しかし、さまざまな技術が混合になっている印象がある情報化社会でも、それをサービスとして享受する分にはその仕組みは非常にシンプルです。サポート体制は充実していますので、要はパソコンやスマホなどの情報端末の基本的な扱い方さえ覚えておけばいいのです。それにはそこまで高度な知識は必要ありません。

パソコンやスマートフォンの基本的な扱い方を覚えておけば、例えばインターネットショッピングなど、便利なサービスの恩恵にあずかれることが大きなメリットです。インターネットショッピングなら、遠くまで買い物に行くのが辛くなるご高齢の方でも家から移動せずに買い物ができます。パソコンでの「メール」や、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末による「LINE」や「テレビ電話」の機能を使いこなせれば、ご家族との連絡に困ることも無くなります。

こうしたパソコン・スマホ学習に関しては、特にご高齢の方に向けたサービスが非常に充実していて、自治体が開催している講座や、各地の私塾、シルバーサロンなどで気軽に学ぶことが可能です。パソコンやスマホの基本的な使い方をマスターすることで、さまざまなコンテンツへのアクセスや、家族や友人との定常的な連絡も捗り、脳機能が活性化できます。対人交流も、認知症予防には非常に効果的です。

ご高齢の方に効果的な脳トレの例3:有酸素運動や芸術的な活動

必ずしも頭を使うことだけが脳機能の活性化につながるとは限りません。先述の通り、認知症予防には定期的な運動も非常に重要な要素となっています。運動といっても、筋力トレーニングなど激しい運動を行うというわけではなく、例えば近所を散歩したり、ウォーキング、ランニングを軽く行ったり、ゆるく長く続けられる気軽な運動(有酸素運動)こそが脳の機能を活性化させ、長生きの秘訣となっています。

また、ダンスや体操などを集団で行うことも体力や柔軟性が身につくだけでなく対人交流の場にもなり、脳機能の活性化には非常に効果的です。自治体のご高齢の方活動支援センターや福祉施設、地域の集まりなど、ラジオ体操や、エアロビクス・ヨガなどシニア向けのエクササイズを行える場所は多くあります。

芸術分野での活動も、感性を磨き、思考力を活性化するのに効果的です。詩や小説、俳句などを創作したり、近所の風景のスケッチ・写生を行ったり、ギターやピアノなど楽器の演奏を行ったりすることは、脳機能のみならず心理的にも非常に有用な作用があります。芸術は自己表現にもつながるからです。

音楽鑑賞、美術鑑賞など、表現を享受することもまた効果的ですが、自分でオリジナルの芸術を生み出す創作活動の方が、より脳機能の活性化に繋がりますし、何よりも充実感、満足感を生みます。感情を思うがままに発散することもまた、認知症予防として期待できます。

まとめ

以上、ご高齢の方の脳機能活性化に効果的な脳トレの例を3種類ご紹介しました。こうした脳トレにつながる活動を行う際に、利便性が高い施設として「シルバーサロン」というものがあるのをご存じでしょうか。シルバーサロンは、治療や生活改善を目的とした更生・介護・福祉施設などとはまた違ったもので、言うなれば新感覚の「塾」であり「娯楽施設」のようなものです。

東大卒の講師陣を揃えている「未来志向型学習塾アイ」では、「シルバーサロン あいなごん」を運営しており、数独や将棋などの脳トレ教室や、ギターレッスンなど、生活全般を充実させる技能を広く一般に教えています。第二の人生をより豊かなものにするために、「つながり」や「くつろぎ」も提供する「シルバーサロン あいなごん」で、さまざまな脳トレを楽しんでみてはいかがでしょうか。

お問い合わせはお気軽に

無料学習相談・個別指導

1〜2時間程度(ご希望に合わせてお決めいただけます)
  • 定期テストや各種検定、受験に向けての学習計画立案、学習相談
  • ご要望に沿った内容で個別指導をさせていただきます
03-5957-7713
無料体験受付中

指導の質を保つため少人数制となっております。定員を超えた場合は、
お申し込みを一時休止させていただく事がございますのでご了承下さい。